2016年11月12日に開催されたMTDDC Meetup TOKYO 2016に一般で参加してきました。全体的なことに関してはMovable Typeのこれからを知ることができる『MTDDC Meetup TOKYO 2016』に参加してきました - MT広島で記述しましたが、この投稿ではセッションの内容についても触れたいと思います。
当日入りした飛行機でトラブルが発生
本当であれば前日入りしようと思っていたのですが、アルバイトの日程的に休みを3日連続で取得するのは流石に申し訳ない気持ちがあったのと、金曜日が非常に忙しい、行くのをギリギリに決めたことが重なったため、当日の始発の飛行機に乗って行くことにしました。
予定では7時40分に出て、9時00分に到着予定となっていて、実際は9時20分には羽田空港を出ることができる…と若干バイアスをかけて計算していたのですが、現実的には9時20分に飛行機を出ることになり、羽田空港を出たのが9時30分…となってしまったため、最初の基調講演には間に合いませんでした。
というのも、飛行機から到着ロビーまでリムジンバスで向かうため、その分の時間を全くと言ってもいいほど考慮していなかったのが原因です。
そのため、夜行バスなどで出来る限り大阪あたりまで出た上で行動すればもう少しゆとりがあったのかなーと思ったりしております。来年参加するようであれば、きちんと前日に入るように休暇取得や日程調整を行いたいなーと思っております。
セッションについて
今回のMTDDC Meetup TOKYO 2016でも複数トラック同時進行をしていましたが、私は以下のセッションを聴講しました。
- ロフトワークが実践する「CMSを導入したい人とCMSを導入する人とのギャップの埋め方」の秘訣!(ロフトワーク 大森 誠さん)
- RE:ゼロから始めるMT生活(仮)(株式会社LIG 徳山 翔悟さん)
- Connect with Data API(藤本 壱さん)
- 日本語Webフォントを活用してWebサイトの価値を高めよう!(ソフトバンク・テクノロジー 関口 浩之さん)
- ユーザー体験設計とウェブサイト構築から導く企業ブランディング(株式会社コンセント 関口 裕さん)
- 今さら聞けない!?Webアクセシビリティに取り組む理由(ミツエーリンクス 木達 一仁さん a.k.a. アクセシビリティおじさん)
- webアプリケーションの可能性を広げる超高速プラグイン開発(アルファサード 野田 純生さん)
私のいまの学生という立場から考えると、「Movable Typeで全てやるんだ…!」というのは現実的に考えると可能性は高いでしょうが、それでも他のシステムを導入したり、はたまたあまり関係ないWebデザインやフロントエンド側をする可能性もあることを考えて選びました。
全てを語りたいところはありますが、デザイン(アクセシビリティ)・Movable Type・CMSの3つに注目して取り上げたいと思います。
多くのCMSを扱うロフトワークの視点から見る『CMSの選択基準』
“ロフトワークが実践する「CMSを導入したい人とCMSを導入する人とのギャップの埋め方」の秘訣!”では、私が聞いたことがない様なCMSも挙げられました。
CMSには得意分野・苦手分野があり、従来は予算ありき・指名制のCMSから特性を上手く利用したCMS選びを行うことが重要であるというお話でした。
また、規模などによっても求められているモノが異なるので、プラグインを開発して答えを出すやり方と異なる視点から見て話されているため、学習コストと見合うのかどうかなども含めて考えなければならないと考えました。
Web以外の分野でもDataAPIを用いると便利になる
“Connect with Data API”では、DataAPIがWebやiOSなどで事例が多い中、AndroidやIoTデバイス、Excelなどに活用することでもっと違うことに使うことができないのか、という可能性を追求する内容でした。
特に、普段管理画面に慣れていない人がWebの管理画面に抵抗を持っている人が多いため、それをExcelで管理するとどうなるのかというところに興味が有りました。
普段誰もがパソコンをはじめとするIT技術に慣れ親しんでいるという認識がありそうですが、個人で経営されているような店舗などでは難しい、という声も聞こえることもあります。
逆に、管理画面を見ただけ直感的にどのようなことができるのか、ということを示すことで操作性の向上につながることもあります。
DataAPIを使って管理画面を作成することも良いですが、既存の管理画面を用いて何かをすることがないのか、ということも今後の論点になりそうです。
全ての人にとって最適なユーザー体験をするために必要なことを再考
ユーザー体験の指標はUXといわれていますが、デザインをする上で情報を提供することなど、何故そうなるのか、ということを最初に考える必要があります。
しかし、ユーザーとデザイナーでは感覚が異なることもあるため、そのギャップをどう埋めるか、どのように説得するのかということを話されました。
その上で、ユーザーが将来どのようなことになるかわからないため、アクセシビリティに取り組まなければなりません。
ユーザー体験は一時で終わりそうなイメージですが、どのようなユーザーが見ているかどうかわかりません。そのためにもアクセシビリティは重要となります。
アクセシビリティはよくJISなど色々な基準がありますが、手始めにデザイニングWebアクセシビリティ - アクセシブルな設計やコンテンツ制作のアプローチ | 太田良典, 伊原力也 |本 | 通販 | AmazonやWebアクセシビリティ・ファーストを参考に勉強をし始めることが良いのではないか、というアドバイスもありました。
全てのウェブサイトの運用についてあらゆる視点から問いかけていた
Movable Typeの運用以外にもウェブサイトをどのように製作・デザインをしなければならないのか、ということが十二分入っていたのではないかな、と思いました。
何故ならば、Webサイトの運用というのはパッション(情熱)と体力が非常に重要になってくるためです。
しかし、それをいきなりするということは普段から使い慣れているのであれば可能かもしれませんが、運用する上でのノウハウや実現したい機能…などなど、様々なことが挙げられます。
そのような時に必要とされているのがCMSやアクセシビリティ、デザイン、プラグイン…なのです。そもそも、CMSはパブリッシングプラットフォームだけで良いのでしょうか、答えはNoです。
CMSは『Content Management System』です。iPhoneやAndroidのアプリケーションの他にも、コンテンツを上手く利用することにより、何らかのアクションを起こすことが可能だと信じています。
ウェブサイトを管理する上で必要とされている機能や技術というのは規模や用途などによって異なりますし、一概に「コレが正しい」というのはありません。しかし、情報を整理することによって、求めている人が少しでも探しやすくなる、というのがベストに近いベターではないでしょうか。
WebをはじめとするIT技術は日々進歩しているため、それに伴って考え方なども異なってきます。デザインでも一昔前(3年前)にはマテリアルデザインやアクセシビリティが〜と叫ばれていなかったと思います。その上で、私達は答えのないところに対して最善(Best)を尽くさなければならないのかもしれません。
最後に、私が尊敬している長谷川恭久さんがiPad ProとApple Pencilを持ってMTDDCに参加されていました。その時に講演された内容を聞きながら整理されているのを拝見して、改めて私はまだまだだな、と痛感させられました。
さっきの @SEKIG さんのお話。#MOJA #mtddc pic.twitter.com/Kx9kLYL3ys
— Yasuhisa