どうしてユーザー側からのアップデートなどが難しかったのか

今まで使っていたものは、シックス・アパートが独自でビルドされたものでした。ソースコードからインストールをすることにより、アプリケーションの設定ファイルなどの場所などの設定が変更できます。

そのため、今までのAMIでは/app以下に設定ファイルやMovable Type本体が保存されていました。

しかし、今回のアップデートによりyumでの管理になりました。Amazonのレポジトリ(nginxなどのアプリケーションを配布しているサーバー)からアプリケーションをダウンロードすることができます。そのため、OpenSSLなどのアップデートが必要になった場合は yum update を入力するだけですることができるのです。

過去に提供されていたものとの比較

今まではnginxなども古いものが利用されていました。今回のものからは各最新版が利用されます。

  • nginx 1.4.x(AmazonLinuxでの最新版)
  • php 5.3.28

このように、各アプリケーションの最新版...とまではいかなくても、nginxなんかは1.0.x系統を今までは利用していたのでそれ比べると新しいものが導入されています。

PHPなどはバージョン依存があり

PHPやPerlに関してはバージョン依存が残っています。PHPは5.3系で、Perlは4:5.16系となっています。もし、yumコマンドを使って新しくモジュールなどを入れる場合はこれらを気をつける必要がありそうです。

アップデートは作成しなおしたほうが良い

今回のアップデートで管理がしやすくなりました。そのため、今まで利用していたインスタンスを手動でアップデートするより、新しく作成後データを移動させたほうが良くなっています。Movable Type.jpで解説されていますので、そちらを参考にされると良いと思います。

今までのCentOSを用いたサーバー管理に近くなった

データディレクトリやMovable Typeの本体があるディレクトリは従来通りですが、設定ファイルが/etc以下になったため、VPSから移行する人や仕事ではCentOSを使ってサーバー管理していた人から考えると楽になったと思います。また、phpなどは5.3などバージョン依存がありますが、モジュールなども追加しやすくなったのではないでしょうか。プラグイン制作などがしやすくなったのではないかと思っております。

また、当サイトでも過去数回Movable Type for AWSに関しては記事を数回に分けて記事を書いてきました。これらの記事に関しては併記・追記という形で訂正していくつもりです。

設定ファイルに関して

設定ファイルに関してですが、nginx及びmt-config.cgiに関しては以下のディレクトリに入っているみたいです。

/data/conf/

ディレクトリ内には以下のファイルが入っています。

$ ls /data/conf
fastcgi_params    mt-config.cgi        mt-config.cgi.ja  nginx_common.conf
movabletype.conf  mt-config.cgi.en_us  nginx.conf

参考リンク