生産性向上のための環境整備2020 【PR】 Lenovo Advent Calendar 2020 13日目の記事を担当する @nasa114 です。

エンジニアの生産性といえば、キーボード!マウス!など色々と語りだすと酒を呑み交わすぐらい時間が経過しそうなこともありますが、今年に入って電源アダプタを複数用意し、環境を整えたら生産性が上がった(ような気がする)ので紹介したいと思います。

私の作業環境

普段使っている PC などを紹介したいと思います。

  • 職場の PC
    • ThinkPad X1 Extreme Gen 1
  • プライベートで利用している PC
    • ThinkPad E495

どちらの PC も決して軽い部類に入るものではないですが、コスパが非常に高く、素晴らしい PC です。 ThinkPad シリーズは US 配列をオプションで選ぶことができるのも、好んで選ぶ要因となっています。

電源アダプタを自宅用に追加で購入しよう

在宅環境を整える中で、意外と気にならないけど問題になるのが電源アダプタだと思います。在宅勤務をしていたとしても、どうしてもオフィスに出社しなければならないときはあると思いますし、中には週に 1 回オフィスに出社する必要のある会社もあります。

オフィスに出社したときに、ノートパソコンは持ってきたけど電源アダプタを忘れてしまった、という経験はだれもが一度はあると思っています。私は電源アダプタを(本体を購入したときに同梱されているものを含め) 3 個揃えています。

この 3 個をどこで使うのか、用途ですが、こんな感じです。

  • オフィス用(常設)
  • 自宅用(常設)
  • 持ち運び用(かばんの中に入れておき、職場で移動したりするときに使う)

持ち運び用については、実家に帰省したときなどに利用していますが、オフィスと自宅の往来が主であれば、なくてもいいかなと思います。ある意味、片方が何かしらで故障してしまったときの予備みたいな役割があります。

追加で購入することによるメリットを述べたいと思います。

電源アダプタは意外と重たい

まず、最初に言いたいのは電源アダプタは持ち運ぶと意外と重たいということです。

私が職場で使っている ThinkPad X1 Extreme の電源アダプタでは、 438 g もあります。(※ 袋に入った状態で計測していますが、参考程度に見ていただければと思います)

Lenovo 135 W AC アダプタの重さ

フルリモートであったとしても、何かとオフィスに出社して作業するタイミングは世の中に何度かあると思います。電源アダプタを持ち運ばない(常設しておく)ことによって、 500 ml のペットボトル飲料に例えると、約 1 本分です。(ちなみに、利用している PC 本体は約 1.7 kg あります)

(参考)Thinkpad X1 Extreme | レノボジャパン

ちなみに、エンジニアがよく使っている MacBook Pro 13 インチ モデルでは本体の重さが約 1.4 kg で、電源アダプタが約 200 g とのことです。

(参考)13インチMacBook Pro - 仕様 - Apple(日本)

オフィスと自宅との間で電源アダプタ忘れが防げる

在宅勤務とオフィス勤務を交互に行っている中で、私の周りでもあるあるですが、「電源アダプタを自宅に忘れた」ということがあります。

仮に、自宅に忘れてオフィスに出社した場合であれば、周りの人が同じような電源アダプタを持っていれば借りることもできると思います。

しかし、オフィスに電源アダプタを忘れてしまい、自宅に帰宅したときに気づいたときはかなりの絶望感を覚えた経験は誰しもあると思います。そして、オフィスに電源アダプタを忘れてしまったときは借りることはできません。 その上、購入しようにも Amazon や NTT-X Store などで購入しても、届くまで最速で 2 日はかかってしまいます。そう言っている間にも業務を進める必要はありますし、電源を言い訳に業務を止めることはできません。

このようなときに電源アダプタを複数個用意しておけば、忘れてもオフィス(自宅)にあるという安心感もありますが、一番は時間を無駄にしないといったメリットもあります。

結果として、電源アダプタを複数用意しておくことで、置き忘れのリスクを下げることができますし、業務開始までスムーズにできるため、モチベーションも下がりにくくなります。

電源アダプタをコンセントに接続する手間がなくなる

一つの電源アダプタで運用していると、自宅からオフィスに行くとき、反対にオフィスから自宅に帰るときに電源アダプタをコンセントに脱着するという作業が発生します。

そして、人によっては、「配線はなるべく見えないほうがいいから」「コンセントが下にあるから」…と何かと下に置きがちです。

しかし、その脱着をする時間は意外と時間がかかってしまいます。電源アダプタをかばんから探し、それをつけるだけでも 1 分はかかってしまいます。電源アダプタを常設しておけば、探す手間や接続する手間を最小限に減らすことができます。勤務開始するのに、ノートパソコンを出し、必要なケーブルを接続すれば良いだけです。

出勤している中で情報整理したことも忘れずに開始でき、(結果として)時間の有効利用ができ、最終的にはコードや開発など時間を有効に利用できます。

電源アダプタは一度購入しても次の PC に利用できる

残念ながら、この内容は私が使っている ThinkPad X1 Extreme には該当しない話ですが、エンジニアに人気のある PC は USB Type-C を備えている物が多いです。そして、多くのノートパソコンは USB Type-C で給電・充電を行っています。

この USB Type-C に対応した給電規格として、 USB PD ( Power Delivery )があります。

エンジニアがよく利用している MacBook Pro 13 インチ モデル や ThinkPad X1 Carbon といった PC では USB PD という共通規格が採用されています。

この規格に対応している PC であれば、他メーカの PC に買い替えたとしても(買い替えた PC が対応していれば)同じアダプタを利用できます。

また、 USB Type-C に対応している液晶モニタを利用していれば、液晶モニタが充電器を兼用することができます。

参考までに、ここ数ヶ月で購入した USB PD の充電器で良かったものを紹介します。 Anker PowerPort III 65W Pod ですが、 65 W 給電にも対応していて、ノートパソコンはもとから、 iPad や Android のスマートフォンにも給電でき、小さく軽いのでおすすめです。( 0.9 m のケーブル込で 150 g 前後でした)

電源アダプタの種類を減らすためにも開発環境は極力まとめておく

在宅勤務をすすめるなかで、従来であれば「会社はデスクトップパソコン、自宅ではノートパソコン」であったり、用途ごとにパソコンを使い分ける人もいると思います。しかし、電源アダプタを増やすのであれば、ある程度 PC の使い方も考え直す必要があります。

開発環境をなるべく 1 端末にまとめておくことによって、電源アダプタを複数用意する必要がなくなります。他にも、以下のようなメリットがあります。

  • 作業途中のデータが自宅と会社を往復したときに先祖返りしなくなる
  • 細かな設定や追加した設定を同期しなくても、常に最新の状態で利用できる

しかし、開発環境を一つにまとめることによって、 PC の持ち運び頻度が上がるのは事実です。これが、使っている PC が持ち運びをある程度想定して作られていれば良いですが、 PC は精密機械なので故障するリスクが上がります。

故障や初期化のリスクに備え、私は以下のことをしています。

  • 設定に必要なデータはクラウド ストレージ サービスにアップロードしておく
    ※ プライベートは Dropbox や OneDrive など、職場は指定サービス
    • IME の辞書データ(過去に何度かロストしてて、その度に差分で発生するだろう名前の登録作業してる)
    • ソフトウェアのインストール一覧
    • Visual Studio Code のプラグイン
    • その他必要なデータ
  • ローカルにはなるべくデータを持たないようにする

もちろん、サービスが終わってしまうこともあるかと思いますが、その部分は分散しておくことによって、リスクを下げることが可能です。また、サービスを信頼できないようであれば、 NAS などのローカルディスクに置き換えることもできます。(このあたりは職場のルールがあると思うので、ルールは守りましょう)

単一環境のデメリットは故障したときのことが多く挙げられますが、クラウド ストレージ サービスを利用したバックアップを行うことによって、ある程度防ぐことができると思います。

現時点で初期化したあと(買い替え後)の環境整備はは手動で行っていますが、将来的には必要なソフトウェアなどをコマンド一つで整えることができるようにしたいと思っています。 mac であればシェルスクリプトで解決できそうですが、 Windows を使っているので、 PowerShell で環境構築する方法を 2021 年は考えたいと思っています。

なんとなく、以下のようなツールを使えばある程度容易に済むのではないかと思っています。

最終的には自動的にスクリプトファイルを実行したら整える状況まで持っていきたいと思います。

まとめ

ノートパソコンの電源アダプタを複数用意したことによって、探す手間であったり、接続する時間を減らすことによって、間接的にではありますが、スムーズに業務が開始でき、最終的には生産性を上げることができます。

当然、電源アダプタを購入するのにもお金はかかってしまいますが、紹介した USB PD に対応しる PC に合致していれば、長期的に利用でき、(スマート フォンやタブレットで)対応機種を利用しているようであれば汎用的にできます。

少しの投資で一定の効果を得ることができるので、試してみると良いと思います。なお、今回の投資金額はセールなども併用し、 2 台で 9,900 円(ThinkPad X1 Extreme 用、税込、送料込) でした。 USB PD に対応しているものであれば 2 台用意しても 6,000 円前後で済むと思います。