サーバー管理は色々とすることが多く、非常に面倒…と思われることがあります。しかし、サーバー管理を行うことで得るものは多く、その経験を今後活かすことができると信じております。
サーバー管理とは一体何なのか
サーバー管理の工程として、設計段階、構築・実装段階、運用段階の3ステージに分かれます。設計や構築・実装は先人の方が多くおられるため、運用段階について詳しく紹介します。
どうして、サーバー管理をしなければいけないのか、と言われれば理由は人それぞれだと思います。私の場合は『SSL化をしたかったから』です。
私がサーバー管理をはじめたのが2012年4月です。つまり、今は5年目ということになりますが、いろいろな事件であったり、苦労・大変だったことも多々あります。また、最近ではレンタルサーバーでもPleskを標準採用してSSL化を簡単にすることができたりするため、レンタルサーバーに気が向くこともあります。
それでも、このサイトをさくらのVPSで動かしている理由を以下に挙げていきます。
1. 常にアンテナを張る
これはIT系に関わるすべての人にとって必須のスキルであるように思いますが、サーバー管理やソフトウェアの作成などに携わる人はWebデザイナーやフロントエンドエンジニア以上にアンテナを張る必要があります。
なぜならば、デザイナーやフロントエンドエンジニアは知ることが少し遅れても実際の被害は出ませんが、サーバーが落ちたりすると被害が出てしまうためです。
例えば、業務システムをLAN上で運用していた場合を想定しますが、アクセス過多で落ちる場合と外部から脆弱性を突かれて落とされるのでは、最終結果としては一緒ですが、対策方法が異なります。
前者はサーバーサイドで模索し、できなければ予算をもらって新しいサーバーを導入する必要があります。しかし、後者の場合は極めて悪質であるため、サーバー側かプログラム側かを同時に精査する必要があります。
つまり、サーバーがちゃんと稼働することによって、そのような危険性を少しでも減らすことができ、信頼性も向上します。落ちるなら手書きで…というのは良くないことだと思っています。そのため、常にアップデートをすることや、システムに脆弱な部分がないかなど、常にアンテナを張ることが大事です。
2. 各種ツール・ドキュメントを利用する
万人受けする設定はありませんし、各々の環境が異なるため、「これを使えば全部いけるっ!」なんていうものはありません。
ただ、1から書いていると非常に時間がかかってしまう上、手間になってしまいます。そのためにも、ドキュメントを利用することで模索する時間が減ります。特に、 開発者向けのWeb技術 | MDNなどを提供するMozillaやGoogleのドキュメントを利用すると良いでしょう。
また、SSLの設定やポート開放などの設定においてはツールを用いることも大事です。SSLではQualisのツールがポピュラーだと思います。ポート開放に関してはポートスキャンすることで意図しないポート開放を防ぐことが可能です。
3. テスト環境で試す
特にこのサイトを運用しているサーバーでやってしまっているのでアレですが、本当であれば少しお金がかかってもさくらのクラウドやミラーリングなどを行った上でテストやビルドをした上で適応するのがベストです。
本番サーバーでいきなり実装は非常に危険ですし、サーバーを適応することはよくありません。そのため、事前にテスト環境を構築してちゃんと稼働するかを確認した上で適応するのが大事です。
サーバーからサーバーへ移動するときはhostsファイルなどを編集して対応しますが、サーバーの変更などはapachectl -t
などのコマンドを用いてサービスを再起動する前に確認することが重要です。
まとめ
私はサーバー管理をして、ネットワークやLinux、様々なことを得ることができました。今後、Web開発(PHPやJavaScript)を勉強する必要があるため、その前に勉強できてよかったなと思っております。得た知識は実践することで覚えるとはいいますが、本当にそうだな、と改めて思いました。
これからサーバー管理をされる方も多いとは思いますが、私がサーバー管理をはじめたときよりも敷居が下がっていると思います。VPSでは結構老舗なさくらのVPSやConoHa by GMOでも600円弱から始めることが可能です。
また、ドメインも無料で始めることも可能です。(※) ブログやポートフォリオサイトを掲載するためのサーバーを建ててみてはいかがでしょうか。
※ tkドメインなどありますが、信ぴょう性など色々と後々面倒なことになるため、素直にお名前.comで.comや.netを取得されることをオススメします。
編集後記『なぜ諦めたのか』
OSC広島で以下のスライドで話したのですが、あとでTwitterをみたら、結構学生よりも実際に運用されている方が響いてたりウケが良かったらしいです。今回は学生が多く、サーバー管理をしている層が少ない感じだったのでエッセンスだけでも…という思いでした。
昨日のハンズオンで話したことと同じだ
— T.Kabu (@disco_v8) November 26, 2016
鯖管話 #osc16hi
貴重なおはなし #osc16hi
— MakTak@TETORA (@take2445) November 26, 2016
初めから紹介あきらめw #osc16hi
— たむちん (@16t244) November 26, 2016
なぜ自己紹介を諦めたのかというと、香川大学の学生が2.5分で話している時に自己紹介ができなさそうというのを感じていたためです。最後の方で時間を自分自身で決めたので、5分ぐらいで良かったのではないか…と思ったのですが、登壇するとあがってしまう可能性があったためです。(マイク持ってる手がブルブルしてた。ピンマイクのほうが良かった感)
また、話し出すと止まらない性格があるため、ある程度紹介を抑えるという意味でも近況のみにしました。(最悪facebookやウェブサイトなんてあとから調べることができますからね)自己紹介よりも内容のほうが重要ですからね(ぇ
あと、今回は私なりにスライドを作り込んだので、重要なことを聞いてもらえれば大丈夫だろうと思ったため、全てを吹っ切ることができました。最初に「早いからLT資料は自分で見てね^^やったね!」というのを出すことによって「こいつ…」というウケがあったのが後の登壇者の緊張を解せたかなーと思ったりしています。